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青梅「雪おんなの部屋」レポート

永田 純子

東京の中心からJRで一時間半の地・青梅にある「雪おんなの部屋」は、ハーン晩年の名著「怪談」に収められている「雪女」をテーマとした資料室である。


photo:www.sumiecho.com/yuki-onna

ハーンの「怪談」序文には、『武蔵の国、西多摩郡、調布村(現在の青梅)のある百姓が、その土地に伝わる古い言い伝えとして私に語ってくれたもの』が「雪女」の元となったと伝えられ、これを縁としてこの資料室が開設されたのである。
古い家具商店であった民家の一階を「昭和レトロ博物館」として一般公開し、二階を「雪おんなの部屋」として同時公開している。


photo by Lafcadio.gr

この部屋の室長は、青梅市文化財保護指導員として青梅の民話・説話を精力的に収集し研究している小川秋子氏である。氏は、ハーンの功績について下記のように語っている。


photo by Lafcadio.gr
 

「ハーンは今再び評価されるべきだと思います。彼は、急速に西洋化されていく日本の価値観の中で、日本本来の美しさ、民話を含めた忘れられかけた習慣と伝統を再発見し、さらにこれを『怪談』に代表されるようなより優れた「文学」へ昇華させたのです。
現代のように外国との交流が容易でなかった明治時代にあって、西洋文化の元で育ち特に日本との関わりを持たずに生きてきた一人の人間の為し得た成果としては、驚くべきことではないでしょうか」

実際、氏が収集した青梅に伝承する雪女(名称は様々だが)にまつわる話は、ほとんどが雪女の恐ろしさを伝えるもので、ハーンが書き残した『怪談』のように母性愛や情感あふれる物語ではないという。青梅という東京の一都市に伝わる素朴な民話は、ハーンの豊かな想像力により一つの作品として世界中に後世にまで伝えられることになったのである。


photo by Lafcadio.gr
 

現在資料室では、ほぼ月に一度の割合で雪女を含めた地元青梅の妖怪譚などを青梅弁で語る会を開くなど継続した活動を行っている。
これからは、ハーンに関する資料の更なる充実を図り、「雪おんな伝説発祥の地」としての運動を合わせて盛り上げて行きたいとのことである。


日時/平成21年2月8日(日)11:00~12:00
場所/「雪おんなの部屋」
〒198-0084 東京都青梅市住江町65番地 昭和レトロ商品博物館 内

http://www.sumiecho.com/yuki-onna/

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